このブログは、2026年4月29日にWordPressからNext.jsとVeliteへ移行しました。その後、Google検索からの流入が減っていることが気になり、AIに調査を頼みました。

最初は、WordPressのテーマやプラグインが支えていたものを、移行で失ったのではないかと考えていました。ただ、過去の記録を見直すと、WordPressで運用していた時期にも減っていました。

そこで、移行前からの減少と、移行後の変化を分けて調べました。URLや記事の引き継ぎを確認し、10月4日には関連記事と説明文を修正しています。まだ検索流入が回復したと判断できる段階ではありませんが、何を調べ、どこまで分かったかを書いてみます。

移行前から減っていたことを、先に分けた

記録からWordPress時代のサイト名変更は確認できましたが、正確な変更日は分かりません。検索流入への影響も確定していません。

10月4日の調査では、保存済みのSearch Consoleデータ(2025年5月30日〜2026年9月29日、ウェブ検索)を日別に見直しました。移行だけを調べていては、説明できない減少がありました。

  • WordPressで運用していた時期から、検索流入は減っていた。
  • 4月29日の移行後にも、日別のクリックや表示回数が低い区間があった。

実数は載せず、2025年6月の平均を100とした指数で、月ごとの変化を図にしました。

月ごとの検索クリック指数。2025年6月の日平均を100とし、2026年9月までの変化を表示

各月のクリック合計を、その月の記録日数で割り、2025年6月の日平均に対する比率を指数にしています。対象はウェブ検索、2025年6月〜2026年9月です。9月だけは1〜29日の集計で、線は月平均をつないだものです。日ごとの動きや、月の途中の変化は表していません。

移行前から下がっていることが、月単位でも分かります。この間には2025年12月のコアアップデートもありました。サイト名変更も近い時期ですが、需要や競合の変化もあるため、時期が重なっただけで原因とは決めていません。

日別の調査では、移行直前の4月20〜28日と、移行後の4月29日〜5月20日を比較しました。ゴールデンウィークの影響も考え、5月7〜20日と平日だけの集計でも見直しています。連休明けも移行前の水準には戻っていませんでした。

移行直前・直後の比較は、8月1日の監査に保存した4月20日〜7月10日のデータに基づきます。その後、10月4日の16か月分の調査でも見直しています。今回の記事作成では保存済み資料を確認し、Search Consoleにアクセスして最新のデータを取得することはしていません。

移行直後に変化があるので、移行は調べるべき候補です。ただ、時期が重なったことと、原因が分かったことは別です。Next.js自体、検索アルゴリズムの更新、記事の需要や競合の変化のどれか一つに決めず、確認できるところから調べました。

Googleの検索トラフィック減少の調査ガイドでも、技術的な問題、検索ランキングの変化、季節性や需要、サイト移行などを分けて確認する方法が紹介されています。

URLが変わったことと、記事が消えたことを分けて確認した

移行前の記事URLは /{slug}/、移行後は /articles/{slug} です。まず、旧URLから新URLへたどり着けるか、記事が正常に表示されるかを調べてもらいました。

確認したのは、次のような点です。

  • 旧URLから現行の記事URLへリダイレクトされるか
  • 現行URLがHTTP 200で本文を返すか
  • canonical が、その記事の現行URLを指定しているか
  • robots.txt と sitemap.xml が配信されているか
  • WordPressの公開記事が、現行記事へ引き継がれているか

canonical は、重複するURLがあるときに、どのURLを正規ページとして扱ってほしいかを伝える指定です。Googleの正規ページ指定の説明にもあるように、指定しただけでGoogleの選択が必ず一致するわけではありません。

8月1日の確認では、Search Consoleの上位10ページについて、現行URLはすべてHTTP 200で、canonicalも各現行URLと一致していました。旧URLも最終的には記事へ到達していましたが、末尾スラッシュの正規化などが入り、複数段のリダイレクトになっていました。

GoogleのURL変更を伴うサイト移転のガイドでは、旧URLと新URLの対応を作り、適切な新URLへリダイレクトし、正規URLやサイトマップも更新するよう案内しています。

リダイレクトに改善の余地はありました。ただ、確認した上位ページには404やcanonicalの不一致がなく、リダイレクトの段数だけを検索流入減少の原因とは扱いませんでした。

記事数だけで、移行漏れとは判断しなかった

同じ8月1日の監査では、WordPressエクスポートの公開記事136件と、当時の現行公開記事141件を照合しています。旧記事135件に対応する現行記事があり、公開日も一致していました。

対応しなかった1件は、残していた移行データにはありましたが、現行では下書き扱いでした。自分は意図的に非公開にした可能性が高いと考え、現在も不要と判断しているため、復元対象にはしていません。

当時の現行141記事について、記事本文からの内部リンクやローカル画像、記事情報にも全体的な欠損は見つかりませんでした。これは「本文が多数消えた」という説明を弱める確認です。検索評価がそのまま引き継がれたことまで証明するものではありません。

Search Consoleの未登録件数は、中身を分類して見た

Search Consoleで未登録URLが多く見えると、記事が検索から消えたように感じます。ただ、その件数には記事以外のURLも含まれていました。

2026年8月1日にエクスポートした「クロール済み - インデックス未登録」の322件を分類すると、現行の記事本文URLは18件でした。残りにはNext.jsの静的ファイル、記事用のOG画像、旧WordPressのカテゴリ・フィード・日付アーカイブなどが含まれていました。

同じエクスポートの「見つかりませんでした(404)」59件も確認しました。この一覧には、現行記事本文と旧WordPressの公開記事本文のURLはなく、旧アーカイブやフィード、過去の静的ファイルなどが中心でした。

この確認だけで、すべてのURLに問題がないとは言えません。Search Consoleの一覧は、その時点で把握されているURLの記録です。ただ、「未登録322件」をそのまま「記事322本が消えた」と読むことはできませんでした。

未登録の総数を小さくするためだけに、robotsやnoindexを変更することはしませんでした。検索で読まれる記事本文に何が起きているかを、先に確認する方針にしました。

URLが正常でも、関連記事と説明文は引き継げていなかった

8月の確認で、広範な記事移行漏れは見つかりませんでした。それでも、URLが開けることと、WordPress時代の機能を引き継いでいることは別でした。

10月4日に見直したところ、二つの不足が見つかりました。

関連記事は、本文にリンクがある記事にしか出ていなかった

WordPress時代は、テーマが同じカテゴリの記事や前後の記事を表示していました。移行後は、本文中の内部リンクをもとに関連記事を作る実装になっていて、本文リンクがない記事には関連記事欄が出ませんでした。

修正前は、当時の143記事のうち24記事にしか関連記事が表示されていませんでした。本文リンクを優先し、足りない分を同じカテゴリの記事で補うように変えた結果、141記事に表示されるようになりました。残る2記事は、同じカテゴリの記事がないためです。

最大5件を表示し、カテゴリの共有数と公開日の近さで候補を選びます。カテゴリの構造そのものを大きく変えたわけではありません。

Googleのリンクに関するガイドでは、リンクはページの発見や関連性の理解に使われると説明されています。ただ、関連記事を増やした件数は実装の変化であり、そのまま検索順位の改善を示す数字ではありません。

手書きの説明文が、本文冒頭の自動生成に変わっていた

もう一つは、WordPressで記事ごとに書いていた説明文です。移行時にテーマの post_desc を引き継いでおらず、128記事では本文冒頭から説明文を自動生成していました。

移行時のエクスポートから、118記事の説明文を戻しました。長すぎるものや元データがないものは、一括で戻していません。復元した説明文が本文の内容と合うかも確認しました。

このブログでは説明文を記事冒頭の要約にも使っているため、検索向けの情報だけでなく、ページ上の見え方も変わりました。

説明文を用意しても、Googleが検索結果にそのまま表示するとは限りません。Googleのスニペットの説明では、主に本文からスニペットを作り、ページをより適切に説明できる場合にメタディスクリプションを使うと案内されています。

この二つは10月4日に修正しました。関連記事や説明文の不足は確認できましたが、それが減少のすべてを説明するとは考えていません。

11月3日以降に、修正後28日のデータを比較する

10月4日の修正から、この記事の作成時点では約1週間です。まだ効果を判断するための修正後28日がそろっていません。

比較するのは修正後の10月4〜31日の28日間です。11月3日は、その期間のデータ反映を待って確認を始める予定日です。基準は保存済みデータの最後の28日、9月2〜29日のウェブ検索です。直前28日ではない点にも注意して比較します。結果を載せるときも、クリック数や表示回数の実数ではなく、基準期間を100とした指数で示す予定です。

比較時は検索タイプをウェブに揃え、ページ・クエリ・デバイス・国などの条件も合わせます。Googleの公式履歴では、9月24日に始まったスパムアップデートは10月8日に完了しています。基準期間だけでなく、修正後の比較期間にも更新が重なるため、差をすべて修正の効果とはみなしません。

見るのは、クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位です。サイト全体の数字に加え、対象の記事やクエリも確認します。途中で公開した新記事や、検索側の変化があれば、それも記録します。

28日は今回決めた観測期間であり、28日たてば必ず回復するという意味ではありません。数字が増えても、その変化のすべてを関連記事や説明文の修正に帰属させることはできません。

まだ残っているのは、WordPress時代からの減少がいつ、どのページやクエリで始まったかという確認と、移行後の不足を直したことが検索流入にどう表れるかという確認です。

URLが開けて本文が残っていても、関連記事や説明文まで引き継げているとは限りませんでした。次は、今回直した部分が検索流入にどう表れるかを確認します。WordPress時代の減少も残っているので、移行の問題だけで話を終わらせず、ページやクエリごとの変化も見ていく予定です。