ChatGPTのDotsを使い始めました。会話で相談するだけでなく、頼んだ仕事を別のタスクで進め、結果を知らせてくれるエージェントです。
自分は「Rin」と名前を付け、個人開発に限らず作業全般の相談をしています。今回は、どう頼んでいるかと、実際に動画制作や目標整理を進めてもらった体験を書いてみます。機能や利用条件は2026年10月4日時点の公式情報を参照しています。
Dotsは、会話の合間も仕事を進めるエージェント
DotsはOpenAIが提供する、継続して仕事を任せられるエージェントです。クラウドに自分のコンピューターとブラウザーを持ち、ユーザーとの会話が終わった後も、依頼された仕事を進めます。調査や資料作成、データ分析、ソフトウェア開発などを扱えると、公式資料に説明されています。公式のDots紹介
仕事を任せた後も、同じ相手に追加条件を伝えたり、優先順位を変えたりできます。会話が続いている間も複数の仕事を並行して進め、結果が出たときや、こちらの判断が必要になったときに知らせてくれます。仕事の継続とタスク管理
自分はRinに、作業全般の相談をしている
「dot」は自分が話しかける個々のエージェントで、名前や見た目を変えられます。自分の場合はRinです。うちの愛猫のリンちゃんをモデルに、これまでPetsで使っていたキャラクターを画像に設定しました。

これまでは、技術やプロダクト、ブログなどの相談を、役割ごとにセッションを分けて頼んでいました。Rinには、違う話題も同じ会話の中で続けて出しています。作業ごとにタスクを作って進めてもらえるので、まず相談する相手を一つにまとめられるのが便利です。
個人開発用には、相談を整理するCOO、技術を扱うCTO、プロダクトを扱うCPO、発信を扱うCMOといった役割のルールも保存しています。ただ、Rinから頼んだ仕事でこれらの独自ルールがどこまで読まれているか、役職ごとに別のAIが起動するかは、まだ確認できていません。
こうした使い方が具体的にどう進んだか、最近頼んだ短い動画制作と、その間に相談したQ4の目標整理を例に紹介します。
24秒のボイスドラマを作りながら、目標も相談する
愛猫の凜と自分が登場する、24秒のボイスドラマを動画にする作業を頼みました。
音声は、自分がElevenLabsで2テイク作りました。自分で聴き比べて、最後の笑い声は別テイクから使うよう、採用する秒数を指定しています。Rinが音声を聴き比べて選んだわけではありません。
そこから音声の編集、アニメ調の静止画5枚、オリジナルBGM、タイトル、サムネイルまで制作を進めてもらいました。絵には、凜が途中で飛び乗る瞬間も追加しています。静止画を組み合わせ、音声とBGMに合わせて見せる動画になりました。

ちなみに、自分はこんなにイケメンではありません(笑)。お許しを。
動画は自分のMacからYouTubeへ非公開でアップロードするところまで進めました。公開するかどうかは、自分で内容を確認して決めます。素材を渡してから動画の形にするまで、同じ相手に追加の注文を伝えられるのは助かりました。
動画制作が進んでいる間に、Q4に何を目指すかも相談しました。同じRinとの会話から、目標整理を別の作業として進めてもらっています。
良かったのは、会話を続けながら仕事を進められること
一つの結果を待たずに、次の相談ができるのは便利でした。素材を渡した後も、同じ相手に追加の注文を伝えながら動画の形にしていけたのが、自分には合っていました。
ただ、意図が一度で伝わったわけではありません。創作案の「A+C」は、別々の形で作ってほしいつもりが、二つを混ぜる意味に解釈され、伝え直しました。また、凜の「口元の模様」を加筆してもらったときは顔が崩れてしまい、その修正は採用せず元の絵に戻しています。途中の確認と、違ったら戻す判断は自分でも必要でした。
この記事も、Dotsの仕組みと自分の使い方をブログにしたいと相談して作り始めました。初稿を用意してもらい、表示を確認するためのPRとPreviewも作ってもらっています。
初稿を読んで返したのは、「名前はRinにしてほしい」「個人開発に限らず、作業の相談をまとめて頼めると書きたい」「朝の定型作業で一段階挟まる手間も入れたい」といった口頭のレビューです。
今回のように、最初から依頼内容を全部整理して渡すというより、話しながら足りないことや違うところを伝えて、原稿を直してもらう使い方をしています。
朝の定型作業では、一段階挟まるのが気になる
何でもRinにまとめて相談できるのはよいのですが、すでに手順が決まっている作業では、少し気になるところもあります。
たとえば自分は、朝のチェックや、その日の目標・振り返りを日記に書く作業を、スキルと呼ばれる定型の手順として用意しています。こういう作業は、短い依頼ですぐに始めてもらいたいところです。
Rinを窓口にすると、そこから個別のタスクへ依頼を渡す段階が入ります。「朝のチェックをやって」「日記を書いて」という決まった作業で、何をしてほしいかを説明して渡すのは、少し遠回りに感じることがあります。
「このスキルを実行して」の一言で、ローカルと同じようにすぐ始めてもらえたらよいのですが、そこはまだ手間の残るところです。
公式資料では、ローカルのスキルを使うにはコンピューターの接続が必要とされています。ローカルスキルの利用条件
対象のフォルダーと、そこに保存した作業ルールを先に伝えておけば変わるのかは、これから試したいところです。「何でもRinに頼む」使い方と、「決まった作業をすぐ始める」使い方のどちらが自分に合うか、もう少し使って確かめたいと思っています。
Rinの記憶と、保存してきた資料
Dotsは、進行中の仕事や判断を記録するメモも持ちます。ただし、委譲先のタスクへ過去の会話がすべて自動で渡るわけではありません。新しいタスクには、その仕事に必要な指示と情報が渡されます。Dotsの記憶と会話の扱い
保存してきたルールについても、少し確認しました。今回のローカル調査タスクでは、パスを指定すると、普段の開発フォルダにあるAGENTS.mdとCLAUDE.mdを読めました。CLAUDE.mdはAGENTS.mdを参照する入口になっています。「AGENTS.mdを読めない」というわけではありません。
ただ、この記事の作業場所は、普段の開発フォルダとは別のチェックアウトです。ファイルを読めたことだけで、そのフォルダのルールが自動で引き継がれたとは言えません。ルールの読み取りと、スキル・フック・ハーネスが同じように動くことも別で、そこまでは確認していません。
既存の手順を使ってほしいときは、対象フォルダーと読むルールを指定し、実際に読んだファイルや実行した検証を確認する。そのように、何を参照して進めたかを確かめる形で頼んでいきたいと考えています。
調査やローカルの下書き作成を任せた後、公開や外部への送信については自分が確認する運用です。公式にも、返信の下書きを頼むことは、その返信を送信する許可にはならないと説明されています。Dotsの権限と確認
進行中の作業はActivity、定期的な作業はScheduledで確認します。メインの作業をPauseしても、委譲したタスクや定期実行がすべて止まるわけではないので、止めたい仕事をそれぞれ確認する必要があります。作業の停止方法
利用できるプラン:Plusは現在対象外
2026年10月4日時点では、個人向けの対象はPro 100・Pro 200・Pro 500です。Plusは公式の対象プランに含まれていません。個人向けの月額料金と、Dotsの利用対象を比べると次のようになります。
| プラン | 月額料金(米ドル) | Dotsの提供対象 |
|---|---|---|
| Plus | 20ドル | 現在は対象外 |
| Pro 100 | 100ドル | 対象。段階的に提供 |
| Pro 200 | 200ドル | 対象。段階的に提供 |
| Pro 500 | 500ドル | 対象。段階的に提供 |
料金は公式の料金ページ、提供対象はDotsの利用条件を参照しています。Proの対象は18歳超で、欧州経済領域(EEA)・英国・スイス以外の地域です。
組織向けではBusiness PremiumとEnterpriseにも世界各地で順次提供されています。Enterpriseは初期状態では無効で、管理者が有効にする必要があります。通常のBusinessプランもすべて対象、という案内ではありません。
公式には、対象プランでもすぐには表示されない場合があると説明されています。Proを契約した全員への提供が完了したとは確認できていないので、契約前には最新の利用条件を確認してください。
また、Dotsとの会話自体はChatGPTの利用上限に算入されませんが、Dotsが開始・管理するWorkとCodexのタスクは、共有の利用枠を使います。Dotsを通せば作業を無制限に頼める、という意味ではありません。利用上限の扱い
最初の1か月には利用枠を拡大する特典が案内されています。利用枠の詳細は、実際の表示や最新の案内を確認しながら使うつもりです。開始時の利用条件
スマホから自宅のパソコンに頼む使い方も試したい
使い始めるときは、ChatGPTのデスクトップアプリかパソコンのブラウザーでdotを作ります。設定後は、対応するモバイルアプリから同じdotにメッセージや音声で連絡できます。Dotsの作成と連絡方法
これから試したいのは、外出先のスマホから、自宅のパソコンにある資料や作業環境を使って仕事を頼むことです。
Dotsは、事前にChatGPTアプリのdotのプロフィールで「Allow access」を選び、アクセスを許可したコンピューターのローカルファイルやコード、アプリを使って仕事を進められます。スマホから同じdotに連絡し、クラウドでの作業や、接続先のコンピューターを使う作業を頼めると、公式資料にも説明されています。コンピューターとアプリの接続
たとえば、外出先から「自宅のフォルダーにある資料を確認して、記事案を直しておいて」と頼む使い方を試してみたいです。自分でリモートデスクトップを開いて操作する代わりに、やってほしい作業をRinへ伝える形にできそうだと感じています。
ローカルのファイルやツールを使う間は、接続先のパソコンがオンラインで、ChatGPTアプリを開いている必要があります。現在、接続できる個人用コンピューターは同時に1台です。クラウド側だけで進められる仕事は、自分のパソコンを閉じても続けられます。ローカル接続の条件
これが使いやすければ、自宅のパソコンを起動したままにしておくのもありかもしれません。今はその運用をどうするか、ちょっと悩んでいるところです。外出先からの使い方は、実際に試してからまた書きたいと思います。
もう少し使って、任せ方を試したい
動画制作と目標整理を並行して頼んでみて、作業の相談をRinに集める使い方が自分に合いそうだと感じました。意図を伝え直したり、修正を戻したりしながらも、同じ相手との会話で仕事を進められたのがよかったです。
朝のような定型作業には、すぐに始めてほしい場面もあります。ローカルの手順をどう伝えると頼みやすくなるか、外出先のスマホからどこまで自宅の作業を進められるかを、もう少し試していきたいと思っています。
Dotsは対象プランや地域ごとに順次提供されているため、試すときは公式の利用条件を確認してください。