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SearchSploitの使い方入門 – 脆弱性調査とエクスプロイトの基本

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セキュリティの世界では、
脆弱性を調査し、適切に対応することが重要です。

今回は、Exploit-DBのデータベースから脆弱性を調査できる
強力なツール「SearchSploit」の使い方を紹介します。

SearchSploitを利用することで、
CVE番号や脆弱性に対するエクスプロイトコードを
簡単に検索できるようになります。

この記事は、以下のような初心者の方を対象としています。
  • セキュリティの知識がほとんどないが、脆弱性調査に興味がある方
  • ExploitやCVEについて詳しく知りたい方
  • SearchSploitを使ってみたい方

脆弱性とは?

脆弱性とは、
ソフトウェアやシステムに存在する
セキュリティ上の弱点のことです。

この弱点を悪用することで、
攻撃者はシステムに不正アクセスしたり、
データを盗んだり、システムを操作することができます。

例えば、
インターネットに接続されている
アプリケーションに脆弱性があると、
遠隔からそのシステムに侵入される可能性があります。

脆弱性を早期に発見し対策を施すことが、
セキュリティ上非常に重要です。

CVEとは?

CVE(Common Vulnerabilities and Exposures)は、
脆弱性に対する共通の識別番号です。

CVE番号があることで、
セキュリティ関係者は同じ脆弱性について
共通の言語で話すことができます。

たとえば、
CVE-2021-44228という番号は「Log4Shell」と
呼ばれるJavaのLog4jライブラリの重大な脆弱性を指します。

CVEによって、
脆弱性に一意のIDが割り振られることで、
脆弱性の管理や調査が効率化されます。

CVSSとは?

CVSS(Common Vulnerability Scoring System)は、
脆弱性の深刻度を評価するスコアリングシステムです。

このスコアは0から10までの数値で示され、
数字が大きいほど脆弱性の深刻度が高くなります。

例えば、
CVSSスコアが9.8であれば、
その脆弱性は非常に危険で、
早急に対応が必要であることを意味します。

CVSSスコアは、
脆弱性の技術的な影響や、
攻撃の難易度などを基に算出されます。

Exploitとは?

Exploit(エクスプロイト)とは、
脆弱性を悪用するために作られた攻撃コードや手法のことです。

たとえば、
特定のバグを利用して不正にシステムに
アクセスできるコードがExploitです。

攻撃者はこれを利用して、
システム内のデータを盗んだり、
制御を奪ったりすることができます。

Exploitは脆弱性の存在を証明するためのものでもあり、
セキュリティ研究者はこれを使って問題を再現し、修正を行います。

脆弱性の調査方法

脆弱性を調査する方法としては、
CVEデータベースやExploit-DBを参照するのが一般的です。

これらのデータベースには、
既知の脆弱性に関する情報や、
対応するエクスプロイトが登録されています。

セキュリティチームはこれらのデータを使用して、
どの脆弱性に対して優先的に対策を施すべきかを判断します。
手動で調査することもありますが、
ツールを使って効率的に調査することが推奨されます。

SearchSploitとは?

SearchSploitは、Exploit-DBという
大規模なエクスプロイトのデータベースを簡単に検索できるツールです。

Exploit-DBには、
様々なソフトウェアの脆弱性に対する
エクスプロイトコードが集積されています。

SearchSploitを使えば、
CVE番号やソフトウェア名でエクスプロイトを素早く検索し、
脆弱性の確認や対応策の調査に役立てることができます。

SearchSploitのインストール方法

SearchSploitは、
GitHubからインストールすることが可能です。

まず、以下のコマンドを実行してインストールを行います。

git clone https://github.com/offensive-security/exploitdb.git /opt/exploitdb

次に、SearchSploitのスクリプトを
実行できるようにパスを設定します。

export PATH=$PATH:/opt/exploitdb

これで、SearchSploitが利用可能になりました。

SearchSploitの使い方

基本的なコマンド

SearchSploitを使って脆弱性を調査する際は、
CVE番号やソフトウェア名で検索します。

以下はCVE番号を使った例です。

searchsploit CVE-2021-3156


このコマンドで、
sudoに関連するCVE-2021-3156の
エクスプロイトがリストアップされます。

また、ソフトウェア名で検索することもできます。

searchsploit sudo


このようにして、
特定のソフトウェアや脆弱性に対応する
エクスプロイトを簡単に見つけることができます。

オプション

SearchSploitには便利なオプションもあります。
たとえば、検索結果を簡単に確認したい場合には、
-tオプションを使用します。

searchsploit -t sudo


これで、テキスト形式で
わかりやすく結果が表示されます。

また、検索結果をファイルに保存する場合は、
-oオプションを使います。

searchsploit -o results.txt sudo

Metasploit Frameworkとの連携

SearchSploitで見つけたエクスプロイトは、
Metasploit Frameworkで利用することができます。

Metasploitは、エクスプロイトを実行し、
システムに侵入するための統合プラットフォームです。

以下のように、
Metasploitで検索したエクスプロイトを使って、
脆弱性を検証します。

msfconsole
search CVE-2021-3156
use exploit/unix/local/sudo_baron_samedit


このようにして、
SearchSploitとMetasploitを組み合わせて使用することで、
脆弱性をより効率的に調査し、実際に攻撃手法を試すことができます。

まとめ

SearchSploitは、
脆弱性調査の第一歩として非常に有用なツールです。

CVE番号やソフトウェア名でエクスプロイトを検索し、
簡単に脆弱性を調べることができます。

また、Metasploit Frameworkと連携させることで、
実際の攻撃シナリオを試すことができ、
セキュリティ対応に役立てられます。

セキュリティ初心者でも簡単に利用できるので、
ぜひ試してみてください!