プログラミングを始めると、
データを整理して扱う必要があります。
そのときに役立つのが配列です。
本記事では、
Go言語における配列の初期化方法について、
初心者でも理解できるように丁寧に解説します!
Go言語の配列とは?
配列は、同じデータ型の値を
複数まとめて扱うためのデータ構造です。
例えば、
複数の数値をまとめて計算したり、
文字列を一括で管理したりするときに役立ちます。
Go言語では、
配列のサイズ(要素数)が固定されており、
後から変更することはできません。
配列の基本構文
配列を宣言するときは、次のように書きます。
var numbers [5]int
このコードは、
5つの整数を格納できる配列を宣言しています。
配列の要素は、初期化されていない場合、
自動的にゼロ値になります(この場合は0)。
配列の初期化方法
配列を使うためには、
まず初期化する必要があります。
初期化の方法はいくつかあり、
用途に応じて選択できます。
空の配列を作成する
空の配列を作成するには、
配列のサイズを指定するだけでOKです。
すべての要素がゼロ値で初期化されます。
package main
import "fmt"
func main() {
var emptyArray string
fmt.Println(emptyArray) // 出力: ["", "", ""]
}
初期値を指定して配列を作成する
配列の宣言時に初期値を指定することもできます。
これにより、特定の値で配列を初期化できます。
package main
import "fmt"
func main() {
colors := string{"red", "green", "blue"}
fmt.Println(colors) // 出力: ["red", "green", "blue"]
}
特定のインデックスのみに初期値を設定する
配列の特定のインデックスにのみ初期値を設定し、
他の要素はゼロ値のままにすることも可能です。
package main
import "fmt"
func main() {
points := [5]int{1: 10, 3: 30}
fmt.Println(points) // 出力: [0, 10, 0, 30, 0]
}
このコードでは、インデックス1に10、
インデックス3に30が設定されています。
配列のすべての要素を特定の値で初期化する
すべての要素に同じ初期値を
設定したい場合は、ループを使います。
package main
import "fmt"
func main() {
var values [5]int
for i := range values {
values[i] = 100
}
fmt.Println(values) // 出力: [100, 100, 100, 100, 100]
}
このコードは、
すべての配列要素に100を設定しています。
Goの配列とforループ
配列を操作する際に便利なのが、for
ループです。for
ループを使えば、配列のすべての要素に対して一括で処理を行えます。
配列の要素を繰り返し処理する
次の例では、
配列の各要素にアクセスして、
それらを合計するプログラムです。
package main
import "fmt"
func main() {
numbers := [5]int{1, 2, 3, 4, 5}
sum := 0
for _, num := range numbers {
sum += num
}
fmt.Println(sum) // 出力: 15
}
このコードは、
配列numbers
のすべての要素を合計し、
その結果を表示します。
Goの配列の比較
Go言語では、
同じ型で同じ長さの配列同士を
比較することができます。
すべての要素が同じ場合にのみ、
配列は等しいとみなされます。
配列の比較方法
次のコードは、
2つの配列が等しいかどうかを確認します。
package main
import "fmt"
func main() {
array1 := int{1, 2, 3}
array2 := int{1, 2, 3}
array3 := int{3, 2, 1}
fmt.Println(array1 == array2) // 出力: true
fmt.Println(array1 == array3) // 出力: false
}
この例では、array1
とarray2
は同じ要素を持つため、
等しいとみなされます。
一方、array1
とarray3
は
異なる要素を持つため、等しくありません。
まとめ
本記事では、
Go言語における配列の初期化方法について、
初心者向けに詳しく解説しました。
配列は、データを整理して扱うための
基本的なデータ構造です。
Go言語で配列を効果的に使いこなすことで、
プログラムの効率と可読性を向上させることができます。
次に進むステップとして、
配列を使ったより複雑なデータ処理や、
スライスとの違いを学んでみましょう!